「第22回児童・生徒の平和メッセージ展」が7月12日、八重山平和祈念館(石垣市新栄町、TEL 0980-88-6161)で始まった。沖縄県主催、沖縄県平和祈念資料館主管。
創作活動を通して平和を尊ぶ心を育て、県内をはじめ国内外に「平和のメッセージ」を発信することを目的に毎年開催される同展。作品は「慰霊の日」に合わせて県内の小・中・高校生から募集したもので、「戦争」「平和」を題材にした図画・作文・詩を展示している。
今年は県内158校から4453点の作品の応募があり、240点が入賞。このうち優良賞以上の104点が県内5会場で展示される予定。八重山地区からは詩の部で上地亜利佐さん(白保小1年)が、図画の部で世持結生さん(白保小2年)が最優秀賞に選ばれるなど、19人20作品が入選した。
上地さんの詩「へいわはたからもの」では、「みんなひとりひとりできることはちがうけどじぶんにしかできないへいわがきっとあるよ」と身の回りにも実践できる「平和」があることを呼び掛け、「みんながまいにちいきていられることに、かんしゃできると、きっとへいわになるよ」と感謝の心が平和につながるという素直な気持ちを表現した。
世持さんの図画「平和が一番」は、「戦争のとき使った悪い道具の銃」を風船で飛ばし、その下でいろいろな国の人たちが手をつないで踊る絵で、人種や民族を超越した平和な社会を鮮やかに描いている。併せて、「平和を考える作文・絵画」(石垣市主催)の入選作品も展示しており、子どもたちの素直で豊かな表現力や「戦争」「平和」に対する考察力の高い作品に触れることができる。
同館主査の新里和也さんは「子どもたちはもちろん、お母さんやお父さん、おじいさんやおばあさんなど色んな方に作品を見てもらい、平和について考える機会となれば」と広く来館を呼び掛けている。
開館時間は9時~17時。期間中は無休。入館無料。今月22日まで。