「2012イリオモテヤマネコ夏の交通事故防止キャンペーン」が7月21日、始まった。主催は環境省那覇自然環境事務所。
キャラクター「まーや」が、観光客に直接チラシを配布し、事故防止を呼び掛け
夏休みが始まった同21日から23日の3日間、石垣島の離島ターミナル(石垣市美崎町)と西表島の上原港(竹富町上原)、大原港(竹富町南風見)では西表野生生物保護センターのキャラクター「まーや」や職員らが、観光客に直接チラシを配布し、事故防止について訴えた。
イリオモテヤマネコは絶滅の恐れが極めて高いことから国内希少野生動植物種に指定され、保護が図られている。毎年2~3頭が交通事故死しており、ヤマネコの保護の上で最も深刻な生育阻害要因となっている。特に夏場はヤマネコの子育て期にあたり、死んだカエルや昆虫類などを求めて路上に現れることが多く事故が発生しやすい傾向があることから、地域住民や観光客への啓発を行い、注意喚起を促している。
同センターの自然保護官永長大輔さんは「夏は子育てでヤマネコが活発に動き回る時期なので、移動式看板(目撃情報がある場所に随時設置する看板)がある場所では特に注意してほしい」と呼び掛けている。
キャンペーンは8月31日まで。期間中はイリオモテヤマネコ展の実施や地域住民を対象とした環境学習、各種イベントなどを行う。イリオモテヤマネコの目撃や衝突、死体を発見した場合は同センターヤマネコ緊急ダイヤル(TEL 0980-85-5581)まで。