八重山・竹富島に7月30日、「ホテル　ピースアイランド竹富島」（竹富町竹富 、TEL 0980-84-5955）がグランドオープンした。

和洋折衷をコンセプトとした部屋

　那覇市、宮古島市、石垣市に次いでピースランドホテルグループ7施設目となる同ホテル。社長の平安秀昭さんは「当グループのビジネスホテルとは違い、竹富島の景観に配慮し、平屋建て赤瓦のコテージタイプにした。夜には満天の星空を眺め、都会では味わえない癒やしのひとときを過ごせる快適な空間と時間を提供したい」と話す。

　場所は竹富島北西部の高台で敷地面積900坪。コテージタイプの20室を用意した。 沖縄伝統のヒンプン（＝家の門の内側にある目隠し）を模したエントランス、部屋は和洋折衷を取り入れた部屋、バリアフリーのバスルーム、照明を工夫し星空を眺められるテラスなどが特徴。

　あしび庭（＝遊び庭、憩いの場）を取り囲む部屋の名前は「上間」「赤山」「世持」「国仲」「ニーラン」「ヌベマー」「マミドゥマー」など、竹富島にゆかりのある名前や祭事で使われる言葉を引用した。1泊1万2,600～1万6,800円。料理は地元の食材を生かし和食と洋食、それぞれの良さ取り入れた創作料理。料理歴40年のシェフが腕を振るう。

　「オープンまで紆余（うよ）曲折、10年がかりでようやくこの日を迎えることができた。お客さまには昔ながらの集落、自然、静寂な島に溶け込んでほしい。時間を忘れてゆったりと過ごしてもらえれば」。竹富島の住民には「集落の一部としてホテルを運営したい。共存共栄で末永くお付き合いいただきたい」と平安さん。