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西表島大原地区で地域を挙げた夏祭り-演目盛りだくさんで盛況に

無病息災を願うミルク(=弥勒)行列が集落内を練り歩いた

無病息災を願うミルク(=弥勒)行列が集落内を練り歩いた

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 西表島の大原公民館芝生広場(竹富町)で8月4日、「第34回大原まつり」が開催された。

最後に手をつないだ参加者らが円を描いて踊った

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 主催は大原公民館。豊作祈願や伝統文化の継承、地域の活性化などを目的に毎年開催されている。他の集落でいう豊年祭に当たる同祭は、他村からの入植により栄えた大原集落ならではの多文化さが現れた多彩な演目で知られる。

 当日は大原神社への旗頭の奉納や五穀豊穣(ほうじょう)と無病息災を願うミルク(=弥勒)行列が集落内を練り歩いた後、会場へ入場。旗頭を先頭にミルクや婦人、子どもたちによる道踊りで祭りが幕開けした。

 黒島久義公民館長は「台風で他集落の豊年祭が延期されるなど心配していたが、願いが天に届き、今日は絶好の祭り日和となった。最後の最後までお楽しみください」とあいさつ。婦人会による「大原音頭」や新城島の結願祭で演じられる伝統芸能「一番狂言」、子ども会による郷土芸能「マミドーマ」やエイサーの演舞、八重山のシンガー・ソングライター前花雄介さんによるライブなど、次々と披露される多彩な演目で盛り上がった。青年会による獅子舞が場内を勢いよく走りだすと、子どもたちからは歓声や悲鳴が上がり、会場が沸き立った。

 訪れた人たちは芝生に座ってビールやつまみを片手にステージを観賞したり、ライブのリズムに合わせて踊ったりするなどして思い思いに祭りを楽しんだ。最後は参加者全員による巻き踊りが繰り広げられ、舞台前広場には手をつないだ参加者らが円を描いて踊り、続いて打ち上げられた花火で盛況のうちにフィナーレを迎えた。

 同祭りに初めて訪れたという石垣市在住の20代女性は「いろいろな種類の演目があり、外から訪れたのに一緒に巻き踊りを踊れるなど、オープンでとても楽しめた」と話していた。

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