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石垣で「美ら星研究体験隊」-地元高校生が新星発見に挑む

観測結果をプレゼンテーションする生徒たち

観測結果をプレゼンテーションする生徒たち

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 石垣で高校生が新星を発見する「美ら(ちゅら)星研究体験隊」が8月15日~17日に行われ、17日にその結果が発表された。2005年、2008年、2010年と過去に3個の水メーザーを発見している同体験隊だが、今回は新星発見に至らなかった。

「発見、興奮、がっかり」の繰り返しだったと発表

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 参加したのは、地元の八重山高校、八重山商工高校の生徒21人で、4班に分かれて国立天文台VERA石垣観測局や石垣島天文台で観測を行った。沖縄県立石垣青少年の家を拠点に2泊3日で合宿、睡眠時間を削って新星発見に挑んだ班も。

 生徒たちは、文献で見つかっていない天体に事前に目星をを付け、直径20メートルの電波望遠鏡を昼夜問わず天体に向けた。周波数のような波形が水メーザーに反応すると一段と大きく波打つため、その反応が過去に論文で報告されているかを調べた。

 宿泊先の同施設で17日、観測成果のプレゼンテーションが班ごとに行われた。生徒たちは新星発見に至らなかったが、「I was very fun! 水メーザーを発見できなくてとても残念だったが今回の体験を通して今後の将来に生かしていきたいと思った」(松川隼人さん)、「普段眺めているだけの星だけでなく、目に見えない遠くの星を知ることができて良かった」(次呂久隼平さん)、「難しい数学を用いて計測を行った。星のことを理解するためにより数学を勉強しようと思った」(島田美渚さん)と、それぞれ感想を話した。

 自然科学研究機構の廣田朋哉さんは「今回発見はなかったが、そこに星がないと確認したのも発見の一つ。天文学に興味をもった人は、勉強を続けて将来一緒に仕事をしましょう」と3日間の労をねぎらった。

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