石垣青少年の家(石垣市新川、TEL 0980-82-7301)で9月15日、漂着物を素材に「親子アートクラフト」が行われた。
主催した同施設の前大用裕さんは「海に流れ着いた漂着物を用いて、親子でじっくりと想像力を働かせ一つの作品にしてほしい」と呼び掛け、小学3年の男子児童3人と保護者が参加した。
参加者は、真栄里海岸で1時間かけて流木、種子、貝殻、サンゴ、ガラス、さらにはイルカや甲イカ、ハリセンボンの骨なども拾い同施設に戻った。
昼食後、1時間半を使って「島の宝物」をテーマにアートクラフトを製作。流木の平らな面の上に拾った物をネジやグルーガンなどで取り付けた。
製作後には作品発表会が開かれた。西山平蔵さんは「表札を作った。真ん中の細長い棒に後でライトを細工して、下にある骨を照らす。ガラスで作った『に』もライトで色が変わるはず」という。安田光希さんは「最初は『カニ』をテーマに作っていたが途中から『シカ』に変更した。接着剤を使うのに苦労した。家の魔よけとして玄関に飾りたい」。辺銀道さんは「ナイフで棒を削るのが楽しかった。無人島で動物を相手に使う武器を作った」とテーマから少し外れた様子。
前大さんは「漂着物を使ってたくさんの世界が表現できたと思う。作品はみんなの宝物、日本の宝物、世界の宝物になると思う」と講評した。
同施設で今月30日まで、作品の写真を展示している。