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映画「ペンギン夫婦の作りかた」、石垣で全国公開に先駆けて公開

上映を前に舞台あいさつをした平林克理監督(右)と、主題歌を歌う宮良牧子さん

上映を前に舞台あいさつをした平林克理監督(右)と、主題歌を歌う宮良牧子さん

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 映画「ペンギン夫婦の作りかた」が10月13日、全国公開に先駆けて石垣で公開された。石垣は3年前に最後の映画館が閉館したが、この映画のために旧「シネマ万世館」を再オープンした。

映画「ペンギン夫婦の作りかた」のために石垣で3年ぶりに映画館がオープン

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 食べるラー油ブームのきっかけとなった石垣島ラー油の生みの親である、辺銀夫婦の物語となる同作。小池栄子さんが妻の歩美役で主演、夫の中国人、ギョウコウ役を台湾のワン・チュアンイーさんが演じる。チュアンイーさんは石垣市国際観光PR大使に任命されている。

 中国人の夫の国籍取得申請のエピソードを軸に、石垣島に住むきっかけ、石垣島ラー油誕生までの試行錯誤、国際結婚の難しさ、夫婦の絆を描く。多くの食事シーン、美しい風景と共に伝えるハートウオーミングストーリー。

 監督の平林克理さんは「小池さんとワンさん2人が、関係者を思いやる気持ちと芝居のうまさで、今年3月、約2週間の石垣ロケで撮影した。バリエーション豊かな石垣島の風景のおかげで短いロケを感じさせない時間の流れを表現できたのではないか」と話す。

 映画には夫婦がおいしそうに食事をするシーンも多く、実際に辺銀夫妻がロケに全面協力し、食材、食器選び、調理、料理指導も担当、ロケ中の関係者の食事も作った。原案は妻、辺銀愛理さんの「ペンギン夫婦がつくった石垣島ラー油のはなし」(マガジンハウス)で「私たちが映画のモデルになるのは面はゆかったが、多くの人が石垣島を訪れる一助になれば」。石垣出身の歌手、宮良牧子さんが主題歌「ヌチグスイ」を歌う。

 観客は「とっても良かった。涙が出た」「石垣島のいいPRになる。島起こしの起爆剤となるのではないか」「夫婦愛が良かった」「知っている景色がたくさん出てきた」「エキストラで参加した。エンディングクレジットに名前が出てうれしかった」などと感想を口にした。

 上映は11月4日までの土曜・日曜のみ。上映時間は、10時45分~、13時15分~、15時45分~。料金は、大人=1,600円、高校・大学生=1,300円、小・中学生=1,000円、幼児=600円、60歳以上=1,000円。当日券の半券で辺銀食堂のドリンク1杯無料。

 10月20日から全国ユナイテッド・シネマ、新宿武蔵館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかでロードショー。

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