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石垣に「森のこびと」現る-寄生植物「リュウキュウツチトリモチ」

枯れ葉の間から10センチメートル前後の「森のこびと」が。

枯れ葉の間から10センチメートル前後の「森のこびと」が。

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 国内では沖縄県以南でしか見ることができない「リュウキュウツチトリモチ」が現在、石垣やいま村(石垣市元名蔵、TEL 0980-82-8798)で観察できる。

ダイダイ色で卵型の「森のこびと」が姿を現す

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 キノコに似たこの植物は「森のこびと」とも形容されるが、沖縄県の準絶滅危惧種に指定される寄生性の双子葉植物。石灰岩地域の海岸林内でリュウキュウガキやクロヨナ、オオバギなどの根元付近から顔を出す。

 石垣島内ではフィールドガイドを行う観光業者など、ごく限られた人しかこの希少な植物の生息地を知らないが、観光施設の「石垣やいま村」内、しかも「リスザル園」という囲いの中に12月初旬から中旬にかけ姿を現す。

 この小さな「森のこびと」を見るために12月に入ると「そろそろ見られますかと問い合わせ入る」と同施設の渡久山恵さん。毎年顔を出す場所は変わり、「今年見やすい場所はリュウキュウガキの根に寄生している」という。

 案内してもらうと、リュウキュウガキの木の下に、枯れ葉の間から10センチメートル前後の「森のこびと」がいくつも顔を出している。若い花穂(かすい)はだいだい色で3センチ程度の卵型。表面が白く細かい毛のような雌花で覆われている。花穂の下部にネックレスのように雄花が囲む。もうシーズンも終盤に差し掛かり、黒ずんでいる花穂が目立つ。

 「囲いの中といっても自力で見つけるのは難しい。立ち入り禁止区域内でハブもいる。入場時に声を掛けてもらえれば案内する」と渡久山さん。

 営業時間は9時~17時30分。入村料は、大人=840円、小人(3歳~小学生)=420円。

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