石垣市と日本野鳥の会が1月26日、自然保全と野鳥をテーマに「新春探鳥会」を開き、参加者21人が3時間にわたり野鳥を満喫した。
同会石垣島支部の宮良祐成支部長は、市役所に集合した参加者に「豊かな自然と鳥との関わりを観察してほしい」とあいさつ。好天に恵まれた中、貸し切りバスでバンナ公園の水鳥観察所、はいがぁ橋(名蔵アンパル)、平田原水田を観察、23種類の野鳥を観察した。
バンナ公園の水鳥観察所は石垣ダムに面しており、観察所の前で宮良さんは「野鳥は人の気配を感じるとすぐに逃げる。静かに観察しましょう」と呼び掛けた。同会会員が観察できる野鳥を伝えると参加者は早速双眼鏡を手にし、鳥の名前や特徴をメモした。
同会の佐野清貴さんは「ダムの中央付近を泳いでいるキンクロハジロは、危険に見舞われると水中に潜る。岸の近くを泳ぐコガモやカルガモは、陸地に逃げ込むでしょう。カモの仲間は夜行性で夜に活動する」と生態を説明した。
しばらくするとワシタカの仲間「ミサゴ」が山から現れ水上を旋回。優雅に飛んだ後、木で休むサシバを参加者は興奮して観察した。近くではカンムリワシも2羽旋回し、参加者は一層興奮し観察を続けた。
参加者は「鳥を観察するための施設があるとは知らなかった。今度は個人的に利用したい」「毎年参加している。例年多くの鳥が観察所から観察できるが今年は少なかったのが残念」などと感想を残した。