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八重山博物館で収蔵品展-「喜舎場家文書」などの貴重資料も

訪れた人たちは興味深そうに展示資料に見入っていた

訪れた人たちは興味深そうに展示資料に見入っていた

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 石垣市立八重山博物館(石垣市登野城)の特別陳列室で現在、企画展「新収蔵品展」が開かれている。

喜舎場家文書の原本も一部展示

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 年度内に寄贈・寄託・採集されるなどして同博物館に収集された資料を展示し、広く市民や観光客に紹介するとともに、今後の収集活動に理解と協力を求めるのを目的に開く同展。今回は2012年度に収集された歴史・民俗・戦争資料など約100点を展示している。

 中でも、昨年10月に郷土史家・喜舎場永珣氏(1885~1972)の親族から寄贈された「喜舎場家文書」は琉球史全体でも貴重な資料として知られる。同展では、古文書や調査ノート、氏自らの歌声が収録された八重山民謡のレコードなど、保存状態の良好な一部の資料を公開している。

 そのほか、白保竿原地や伊原間牧場内海岸など島内で採集された磁器や土器片、蛇皮が広く普及していなかった時代に和紙に芭蕉の渋汁を塗り何枚かを貼り合わせて作られた「渋張り三線」、1984年ごろまで石垣酒造所(石垣市大川)で使われていた泡盛の仕込み用「もろみ甕(かめ)」、祝いの席に持参されたスズ製の酒瓶「アサクビン(女性用)」「ビギドゥンクビン(男性用)」、戦前戦後の紙幣や切手、戦時中の軍隊手帳や記章、1958(昭和33)年に起きた地震の被害写真パネルなど、貴重な資料が多数公開されている。

 開館時間は9時~17時。企画展は無料。4月7日まで(月曜休館)。

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