石垣市中央運動公園野球場で4月6日、第60回高校野球春季大会の3位決定戦が行われ、八重山高校(八重高)が7対4で八重山商工高校(八商工)に勝利した。主催は沖縄県高等学校野球連盟。
本来は沖縄本島の北谷球場で行われる予定だったが、八重山勢同士の試合となったため、選手らは帰島して在校生や地元OBらの応援を受けながらの試合となった。
1回裏、八重高は1番宇根が3塁打、3番西平がスクイズで先制した。2回裏にも具志堅のヒットで1点を加えた。3回表、八商工は反撃し、原野が2塁打で出塁、3番新城がヒットで1点、続く平良もヒットで2点を追加し、八重高は真榮田から池村にピッチャー交代した。4回にも八商工は原野の3塁打で1点を追加し、4対2に。5回裏、八重高は打者一巡の猛攻を仕掛けた。志喜屋、西平、大浜、比嘉のヒットで5点を加え、4対7と逆転した。
その後、八商工は、池村投手の好投に阻まれ、追加点を加えることができず、八重高が勝利した。
八重高の仲里真澄監督は「長打はないが、コンパクトな振りでうちらしく1点ずつを加えるゲーム展開ができた。夏の大会に向け組織力を高めたい。池村が2試合連続で投げられるかが課題」と監督4年目で大きな手応え。
同高の小林大隼主将は「夏の大会のシード権を賭けた『世紀の大決戦』のつもりで望んだ。なんとしてでも勝ちたかった試合に勝利できてうれしい。夏の大会は甲子園を目指す」。
同大会の決勝は、北山が2対1で真和志に勝ち、優勝した。
3年前の第57回大会でも両校が3位決定戦を行い、1対0で八重高が勝利している。