第21回石垣市織物事業協同組合展「美(ちゅ)ら布」が4月27日・28日、石垣市民会館展示ホール(石垣市浜崎町)で開かれた。
組合員の発表の場として毎年この時期に開催している同展。今年は約30人の組合員が作品の展示・即売会を行った。
会場には八重山上布の着尺や帯地、八重山ミンサー織の帯地や服地のほか、タペストリーやストラップ、ポーチや名刺入れなどの小物、昨年度後継者育成講習修了作品の八重山上布やブー(苧麻)など、約300点の作品が並んだ。
27日には ブー引き体験も行われ、多くの参観者が八重山上布について理解を深め、並んだ力作に見入っていた。
幼いころ母親がブー引きを行っていたという市内在住の女性は「自ら栽培したものを染めて織って全て手作りで出来上がるもので、大変だと思うがすごい。最近は紡ぐ人も少なくなってきたと聞くが、人材育成も行っていて素晴らしいと思った」と感心した様子で話した。
同組合の新城安明さんは「市民や観光客、県外の方まで多くの方が見に来てくださった。今年は例年とちょっと違った苧麻作り体験などを行ったが、その反響も多かった」と手応えを話していた。