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石垣島鍾乳洞で「沖縄のウミウシ展」-シンデレラウミウシなど40種展示

ウミウシを紹介する学芸員の加藤勇人さん

ウミウシを紹介する学芸員の加藤勇人さん

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 石垣島鍾乳洞(石垣市石垣、TEL 0980-831550)で現在、ゴールデンウイーク特別企画「沖縄のウミウシ展」が開催されている。

タイミングが合えば「ミカドウミウシ」が羽ばたくように泳ぐ姿も

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 南部が経営する同施設。「日本最南端、石垣島最大の鍾乳洞」として、国内外の多くの観光客が訪れる。観光の目玉は、海の宝石とも呼ばれる「ウミウシ」。砂川幹雄所長は「ダイバーでないとなかなか見られないウミウシを一般の方の目に触れる場を設けたかった。親子で観察して楽しんでもらえれば」と同展開催の目的を話す。

 昨年10月から同社勤務の博物館学芸員、加藤勇人さんがウミウシ担当となり、飼育、収集を行ってきた。「ウミウシは伊豆や沖縄などの業者や自らシュノーケルで採取した。ウミウシは種類によりエサが異なり、エサの確保が難しい生物。繁殖も難しく、水族館でもなかなか展示できないのがウミウシ」という。同展では40種、60個体を展示している。

 「ウミウシの魅力は、カラフルな色彩や形でさまざまな表情を見せてくれる。ダイビングでは水中での滞在時間が限られるため、じっくりと観察できないが、ここなら思う存分、空気を吸いながら観察できる」とほほ笑む。「虫眼鏡を使って1センチ以下のウミウシがエサを食べているところも観察でき、水槽のどこにいるか探すのも楽しい」とも。

 加藤さん「おすすめ」のウミウシは、上品で透き通った「シンデレラウミウシ」、体中が真っ赤で背中の中央に小さくくぼんだ突起が「火山」に見えることから名前がついた「カザンウミウシ」。カザンウミウシはダイバーでもなかなかお目にかかれないという。そのほか、最大60センチにもなり、時折水中を羽ばたくように泳ぐ「ミカドウミウシ」など。

 「ゴールデンウイークのレジャーのついでに親子で寄ってもらえれば。観光で石垣島に訪れているダイバーにも来てほしい。ウミウシの魅力が伝わり、沖縄・八重山の海の素晴らしさを伝えることができれば」と加藤さん。

 営業時間は9時~18時。ウミウシ展は入場無料。今月6日まで。

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