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石垣で本マグロの解体ショー、園児「クジラみたい」と大喜び

「クジラみたい」と本マグロを見つめる園児たち

「クジラみたい」と本マグロを見つめる園児たち

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 マルゲン水産(石垣市新栄町)は5月17日、重さ330キロの本マグロ解体ショーを行い、新栄町保育所の園児らが大喜びでその作業を見守った。

頭部だけでも子どもよりはるかに大きい本マグロ

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 石垣では4月から6月が本マグロ漁の最盛期。産卵のため黒潮に乗って北上する本マグロが島周辺海域で捕れる。同社は前日水揚げした4本のうち1本(330キロ、260センチ)を解体する様子を同保育園の3歳と4歳の園児35人に披露した。

 大きな本マグロを見た園児たちは「クジラみたい」「どうやって釣ったの?」「お刺し身食べたい」などと口にし「お相撲さん3人分の重さがあるよ」との答えに驚いた様子。3人がかりでマグロをひっくり返す際には「頑張れ、頑張れ」と掛け声を送った。

 45分ほどで解体が終わると、園児が社長の上地肇さんに質問、「男の子ですか、女の子ですか」に対し「男の子でした」。「なぜマグロはこんなに大きいか」に対しては、「たくさんのお魚を食べているから。皆さんもおなかいっぱいに食べて大きくなってね」と答え、最後にさばいたばかりの切り身をプレゼント。園児たちは「ありがとうございました」とお礼した。

 上地さんは「園児たちが生活するすぐ近くで、大きな本マグロがこのように加工されている様子を園児たちに見せたかった。『自分もこんな魚を釣りたい』と水産業に興味を持ってもらいたい」と話した。さばいた本マグロは同社が経営する市内居酒屋やスーパーに卸され、島内で消費されるという。

 本マグロは本土では「クロマグロ」と呼ばれ、魚体の色と希少価値から「黒いダイヤ」とも称される。

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