石垣市中央運動公園(石垣市登野城)「八重山の産業まつり」の最終日となった5月19日、さまざまな選手権が開催された。
地元食材の新たな発見などを目的とした「八重山の食材総選挙」は、48品目の中から八重山を代表する食材を来場者に投票してもらう形で実施。1401人の投票があり、結果は1位=パイン、2位=島バナナ、3位=石垣牛、4位以降=マンゴー、スイカ、ゴーヤ、モズク、マグロ、島らっきょう、オオタニワタリと続いた。
地場産業を全国に発信するため、八重山の食材を地域住民や観光客に弁当で味わってもらおうと企画された「八重山弁当グランプリ」では、弁当業者や飲食店などから13メニューがエントリー。市長や商工会、大手コンビニチェーンの企画部や広告代理店の担当者、ブロガーなどによる審査により、金賞は白保日曜市「カナッパ弁当」、銀賞はBento & cafe 884(ハヤシ) shokudo「石垣牛カツサンド」、美味食彩HANA「月桃葉寿司」、銅賞はアラマイバナー「特製幕の内弁当」、元祖池田屋「空弁当」がそれぞれ受賞した。
「石垣島の室内オシャレナンバー1を決めよう」と企画された八重山地区宅地建物取引業者会による「1R(ルーム)&1K(キッチン)コレクション」では、事前にウェブ上でエントリーのあった21人の部屋の画像を会場内のパネルで披露。一般審査の結果、「Detox Room(デトックスルーム)」をテーマに落ち着いた空間を演出した兼久和菜さんの部屋が最優秀賞に選ばれ、賞品は「半年間家賃無料」だった。
祭りの終盤には、八重山の隠れた産品を掘り起こし、八重山の地場産業の発展を促すことを目的に3年前から開催している「Y-1(ワイワン)グランプリ」も発表。来場者による投票、バイヤーや実行委員らによる審査の結果、屋内食品部門グランプリはアイランドフーズティダ「西表島のパイナップルジャム」、準グランプリにまあじゅんのチーズ工房「飲むヨーグルト」、屋内非食品部門グランプリはあざみ屋「巾着トート」、準グランプリはPEACH「洗顔フォーム」、屋外食品部門グランプリは光楽園「グァバマフィン」、準グランプリに一竜「とんこつラーメン」が輝いた。
これらの選手権について、実行委員長の仲筋正和さんは「地域資源となるようなものをいかに郡民に知ってもらい、官民と絡めていけるかが重要。行政・生産者の力を借りながら、新しい産業の形をつくっていきたい」と話した。
祭りの開催中、本土や沖縄本島からも多くのバイヤーが来島し、実行本部にも約20社が訪問。仲筋さんは「『ディスプレーはこぢんまりしているが、出されている商品のレベルが高い』というバイヤーからの意見も多数聞けた。数年前に比べると商品のレベルもかなり上がり、石垣島が盛り上がっている証拠なのでは」と喜びを表した。