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八重山高校、決勝進出ならず-八重山から甲子園の道消える

部活動中の在校生らを中心に地域住民ら約150人が大型スクリーンでテレビ中継を観戦した

部活動中の在校生らを中心に地域住民ら約150人が大型スクリーンでテレビ中継を観戦した

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 全国高等学校野球選手権記念沖縄大会準決勝が7月20日、沖縄セルラースタジアム(那覇市)で開かれ、八重山高校(以下八重高)は美里工業高校(以下美里工)と対決、3対7で破れ、甲子園への夢はかなえられなかった。

試合終盤には少年野球チームが応援を盛り上げた

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 春季大会で3位となった八重高は今大会シードを獲得。コザに3対2、与勝に6対3、名商工に4対2、浦添商に5対3で勝ち進んできた。甲子園出場経験のある八重山商工はベスト8を決める糸満戦に0対4で敗れ、八重山農林は1回戦敗退、八重山郡民の甲子園に掛ける思いは八重高に託されていた。

 八重高は1回裏に1点、3回に2点を加え、3対0と優勢に試合を進め、エース池村投手は安定した投球で7回まで1安打に抑えた。しかし8回2アウトから、初球を狙われ死球を挟み連打を浴び逆転、センター越えのランニングホームランで流れは美里工に変わり、3対7となった。その後、八重高は反撃のチャンスをつかむも得点できず、決勝進出はならなかった。

 石垣では、八重高向かいの登野城小学校体育館で、部活動中の在校生らを中心に地域住民ら約150人が大型スクリーンでテレビ中継を観戦。パーランク(手持ち太鼓)やペットボトルを打ち鳴らした。

 8回の美里工の猛攻で、会場からはため息が聞こえたが、逆に応援のボルテージは上がった。登野城小学校の少年野球チーム「少年スネーク」の選手らが前に出て踊り応援を盛り上げる一幕も。試合終了とともに会場は静まりかえったが、しばらくすると健闘をたたえる拍手が起きた。画面に映し出される池村投手の涙に「よく頑張った。いい試合だった」と声が送られた。

 観戦した地域住民は「勝てると思っていた。負けたのが信じられない。悪夢の8回だった。言葉がない」。バレーボール部の選手は「勝ってほしかったが仕方ない。今は『お疲れさま』と言いたい」と話していた。

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