石垣・730交差点近くに10月14日、「南国福屋食堂」が開店した。地元の平良国男さんとタイ出身のマニラさん夫婦で営むことから、「南国」という言葉を入れたという。
国男さんは川崎市、沖縄本島、宮古島、八重山各地のホテルなどで、イタリア、和食、すし、中華などの修業を積んできた。マニラさんとは小浜島のホテル勤務で知り合い、3年前に結婚した。
独立して自分の店を持とうと物件を探したところ、730交差点近く、元弁当店が空いており、観光客も行き交い人通りが多いことから、店を構えた。店舗面積は10坪。テーブルとカウンターで10席を用意した。
マニラさんが接客も行うが、まだ日本語に慣れていないため、先日は「牛丼と牛汁を間違えて提供してしまった」と苦笑い。「しばらく利用客に迷惑をかけるかもしれないが、見守ってほしい」と国男さん。
国男さんの「おすすめ」は、マニラさんが作るまさに「本場のタイカレーセット」(600円)。マニラさんがタイから調味料を仕入れる。また国男さんは豚肉やカツオで育った原点に帰り、豚肉を使った料理を多く提供する。中でも牛汁風に豚でアレンジした「福屋のとん汁定食」(600円)は、「豚足、心臓、レバー、肉を満遍なく使う」という。「福屋のとんかつ定食」(700円)も「おすすめ」。
「まだメニューは開拓中なので、利用客の反応を見ながら模索していきたい。朝も8時から営業し、離島に渡る観光客にも利用してほしい。価格は安く設定したので地元客に気軽に利用してもらえる店にしたい」と国男さん。
営業時間は8時~20時。