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石垣で話題の弁当「カナッぱ島弁」、市内で販売開始-仕切りは全て葉っぱ

売り上げの一部はサンゴ礁保全に役立てられる

売り上げの一部はサンゴ礁保全に役立てられる

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 今年5月に行われた「八重山弁当グランプリ」で金賞を受賞した「カナッぱ島弁」の販売が12月2日、石垣市内で始まった。

弁当の説明に興味を見せる買い物客ら

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 発売元は白保日曜市運営組合(石垣市白保)。同弁当は、白保村のおばぁ(おばちゃん)約10人が、それぞれ自慢の手料理を持ち寄って詰めた、島の自然食材を使った日替わり弁当。

 食材は黒紫米やもちきび、紅芋、ハンダマ、パパイヤ、島カボチャなど季節ごとに旬のものを使い、白保で伝承されてきた調理方法で味、豊富な食材、栄養バランスともに高く評価されている。地元出身のテキスタイルデザイナー・MIMURIさんのイラストがあしらわれた包装紙には毎回異なる料理名を記載。伝統の家庭料理に親しみがない若者や島外出身者にも配慮した。

 「カナッぱ」とは、白保方言で「葉っぱ」の意。おかずの仕切りにはビニールやアルミの代わりに村内から摘み取った長命草やピパーツの葉を使い、弁当箱に敷き詰められた大きな葉はサンゴを守るためのグリーンベルトとして畑の周囲に植えた糸バショウや月桃の葉を使っている。サンゴ礁保全・地域活性化・伝統の継承など、さまざまな効果を期待する。

 同組合の柳田千晶さんは「冷凍食品などは一切使わず、ヘルシーで旬の地元の食材にこだわっている。作り手のおばぁたちは弁当屋のプロではないが、衛生管理などを学び、それぞれ一押しのおかずを持ち寄ってもらい1つの箱に詰めている」と、地元に根ざした弁当の魅力を話す。

 発売日に早速弁当を購入した30代女性2人は「月桃の葉のいい香りがおかずに付いていて幸せな気持ちになった」「県外出身なので、ちゃんとした島の家庭料理は初めて。これだけ自然を追求したぜいたくな弁当は見たことがない」と、それぞれ感動した様子で話していた。

 価格は900円。当面は月曜・水曜・金曜の昼のみ、「ファーマーズマーケット ゆらてぃく市場」(新栄町)と「石垣港離島ターミナル」(美崎町)で販売する。

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