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石垣で子ども演劇「オヤケアカハチ」-「ダンスの連続にググっと引き込まれた」

主役を演じた上地大星さんは「舞台の成功はOB、OG、保護者、観客の皆さんのおかげ。ありがとうございました」とあいさつした

主役を演じた上地大星さんは「舞台の成功はOB、OG、保護者、観客の皆さんのおかげ。ありがとうございました」とあいさつした

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 石垣市民会館(石垣市浜崎町)で12月22日、子ども演劇「オヤケアカハチ ~太陽(てぃだ)の乱~」の公演が行われた。主催はやいま浪漫(ロマン)の会。

観客を魅了した圧巻のダンス

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 小学4年~高校3年の65人で構成される現代版組踊(ミュージカル)は、今年で12回目。今夏にはチャレンジ公演「結ぬ島風」を成功させ、その後、土・日、祝日に比稽古を積み、昼夜2回の公演で披露した。指導は比屋根秀斗さん。過去には北海道、東京、那覇、ロサンゼルス、韓国でも舞台を繰り広げてきた。

 同会会長の平良雅樹さんは「演劇を通して表現力や想像力を身につけ、体験活動から夢と希望と感動を習得させたい」と演劇の目的を話す。

 漢那政弘石垣市副市長は「子どもたちには八重山のリーダーになってほしい。今日は元気と勇気をもらって帰りたい」とあいさつ。

 物語は15世紀の八重山が舞台。主人公の「オヤケ赤蜂」と「長田大翁主(ナアタフージィ)は幼なじみであるものの敵対する関係。2人の葛藤する心模様と時代考証を、伝統芸能や、その組踊を現代風にアレンジしたダンスで随所に挟み、観客を「笑いと涙、そして感動の世界へいざなう」。

 昼公演には黒石高子八重山舞踊研究所、夜公演には全国大会で銀賞を受賞したばかりの八重山高校カラーガード部が特別出演。音楽は池田真作さんほかミュージシャンが迫力ある演奏で支えた。舞台終了後には役者全員で花道をつくり、観客を見送った。

 50代女性は「何度みても感動。今年は男子の力強い演技が目についた。最後のダンスの連続にはググっと引き込まれる」。後輩を応援に来たという中学3年の女子は「踊りのキレがあった。みんな演技がうまくてびっくりした」。「4歳の娘に見せたくて連れて来た」という母親は「子どもは音楽や踊りを楽しめた様子。私もダンスシーンを楽しんだ。昨年に続き、アカハチ役の上地大星さんの成長ぶりが見られてうれしかった。」と感想を口にした。

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