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八重山古典民謡で初春を祝う催し-「鷲ぬ鳥節」の演奏に観光客が引き寄せられる

久しぶりに晴れ渡った青空のもと、「鷲ぬ鳥節」の舞が披露された

久しぶりに晴れ渡った青空のもと、「鷲ぬ鳥節」の舞が披露された

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 石垣で1月1日、「新春を寿(ことほ)ぐ八重山の唄と踊り」が大鷲の像公園で開かれた。石垣島の年末は雨や雲に覆われた天気が続いたが、久しぶりに快晴。ポカポカ陽気に誘われ、多くの人が公園を訪れた。

安室流協和会、八重山民謡保存会らが演奏した

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 「元旦の朝に、カンムリワシの若鳥が、赤く染まる東の空に虹色の羽根を広げ飛んでいった」という八重山古典民謡の代表曲「『鷲ぬ鳥節(ばすぬとぅり)』を同じく元旦に歌い、踊ろうと企画した」と蔵下芳久実行委員長。「正月文化が衰退する中、石垣らしい初春の催しを初企画した。今後も続けていきたい」と話す。

 安室流協和会、八重山民謡保存会らが「鷲ぬ鳥節」「赤馬節」「しゅうら節」「目出度(めでたい)節」を三線(さんしん)や太鼓の伴奏にのせて歌った。

 隣接するホテルミヤヒラからは泡盛のふるまいも。公園は石垣港離島ターミナルの向かいにあり、離島に渡る観光客やホテルの宿泊客らが三線の音色に引き寄せられて続々と集まっていた。

 当初「鷲ぬ鳥節」に合わせて研究所による踊りが披露される予定だったが、予定時刻に間に合わず、急きょ会場にいた5人が踊ることに。観光客も挑戦し、見よう見まねで踊りあげ、拍手を受けた。

 東京からの観光客は「黒島に渡るために同ターミナルに向かっていたところ、ちょうど演奏が始まったので寄ってみた。新年早々厳かで格調高い演奏を見ることができてうれしい」。静岡からの観光客は「年末から八重山に訪れていて今日で帰るが、最後に青空の下で八重山らしい音楽を聞けて良かった」とTシャツ姿で感想を話した。

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