日本最南端の町、竹富町が7つの島の計21カ所に無料でインターネットに接続できるアクセスポイントを設置し、4月25日、石垣港離島ターミナルでセレモニーを開いた。竹富町地域総合ポータルゲートウェイ事業施策の中の一つ。
アクセスポイント、無料公衆Wi-Fiサービスは4月現在、21カ所。今後順次増設する。設置する島は、西表島、由布島、竹富島、小浜島、黒島、鳩間島、波照間島で、主に港の旅客待合所、観光施設では竹富島の「なごみの塔」、西表島の「子午線ふりあい館」、波照間島の「星空観測タワー」のほか石垣市内にある竹富町役場など。
セレモニーで川満栄長竹富町長は「事業の3本柱は、オリジナルアプリを含めたポータルサイトの整備、ITツールを活用した情報発信特派員の創設、そして観光客の皆さんから要望が多かった公衆無線ネットワークの整備だった。今後は無料でインターネットの利用が可能になり、格段に利便性が向上する。今後は地域防災など、住民密着型サービスに結びつけたい」とあいさつで述べた。
設置を行ったリウデンの松田悟さんは「屋外設置箇所もあるが、台風対策を施した特別仕様となっている。システム的なセキュリティー対策を行ったほか、メールソフトは利用できず、不適切な検索キーワードは使えないように対策した」という。
セレモニーでは関係者らによるテープカットの後、竹富町観光大使の池田卓さんによるミニライブが行われた。サンシンの音色が会場に響くと、これから離島に渡る人々が足を止め、しばし耳を傾けた。その後、ミス八重山が、アクセスポイントの案内パンフレットや八重山の観光宣言部長「ピカリャ~」グッズなどを配布した。
接続の仕方は、スマートフォンなどでSSID「Taketomi_Free_Wi-Fi」を選択、ブラウザーを起動し、利用規約に同意し、「接続開始」をタップする。