コンドミニアム「石垣リゾート」(石垣市宮良、TEL 0980-87-5255)で6月29日、「a-sha」こと山根麻以さんのアコースティックライブが開かれた。主催はクリスタルガーデン。同施設でのイベントは初めて。
山根さんは1996年から毎年のように石垣島に来島していたが、今回は5年ぶり。リフレッシュを兼ねた長期滞在中のライブとなった。
山根さんのグランドピアノの弾き語りに、DJ NaosisoaNさんが即興で音を操るセッション。「静かな曲から最後は沖縄らしく盛り上がる歌を紹介したい。楽しんでいってほしい」とあいさつ。ハスキーな声にのせて亡くなった妹にささげる歌「ハレルヤ」を披露すると、感極まり涙を流す観客も。
シンプルなメロディー「レサム・ピリリ」や、アフリカで新たな生命の魂を感じた時に「一人一人に与えられる歌を誰にでも歌えるように」と制作した「輝きの音」は、会場一体となってハーモニーを奏でた。
「サルビアの花」では、フラダンサーの山口千賀子さんが踊って華やかに演出。そのまま沖縄らしくカチャーシーで幕を閉じたが、アンコールのリクエストに「プルメリア」を披露し、全10曲のライブとなった。
山根さんは「武道館でコンサートをしたような充実感。一つの境界線をやぶったような達成感があった」と満足そう。訪れた40代女性は「素晴らしいライブだった。歌だけではなく、みんなの心の中から光が飛び出してくるような時間を過ごせた」と感想を話した。
ライブ前には、「DNAを修復する奇跡の音」と呼ばれるソルフェジオ周波数528ヘルツを音叉(おんさ)で聴く瞑想(めいそう)会も開かれた。