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南ア出身の新星ジャズピアニスト、石垣で熱演-伝統と革新を融合

息の合った演奏で魅了するカイルさん(右)と松永さん(左)

息の合った演奏で魅了するカイルさん(右)と松永さん(左)

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 南アフリカ出身のピアニスト、KYLE SHEPHERD(カイル・シェパード)さんが9月12日、石垣島のジャズバー「すけあくろ」(石垣市大川)でジャズコンサートを開いた。

新譜「INTO DARKNESS」

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 南アフリカを拠点にドイツ、フランス、スイスなどで活動する弱冠27歳のカイルさん。アフリカ大陸最大のアートの祭典「National Arts Festival(ナショナル・アーツ・フェスティバル)」で昨年度の「Standard Bank Awards(スタンダード・バンク・アワーズ)」ジャズ部門最優秀新人賞を受賞し、来月にはNYカーネギーホールの出演も決定。アフリカ音楽シーンの新時代を担う存在として、デビュー以来、各国で注目を集めている。

 ソングエクス・ジャズ(東京都)とSHIKIORI(福岡県)とのアライアンス・レーベル「SHIKIORI Recordings」から今月3日にリリースしたソロアルバム「INTO DARKNESS(イントゥー・ダークネス)」を携えた今回の来日では、福岡、東京、沖縄本島(宜野座国際音楽祭)など全国7カ所で公演。初となる石垣のコンサートは、同アルバムの総合プロデューサーでベーシストの松永誠剛さんと同店との縁をきっかけに企画された。

 2部構成で行われた演奏会で、カイルさんはアルバム収録曲の「Ebhofolo」「Belhar/Repetition and Reflection」などをダイナミックかつ繊細なタッチで弾き上げ、観客を一気に魅了した。途中、南アフリカの民族楽器「Xaru(タル)」の演奏や松永さんのベースとの息の合ったセッションも。観客らは体を揺らしたり歓声を上げたりして、南アフリカの新旧を融合した卓越した演奏にすっかり酔いしれている様子だった。

 石垣市在住の音楽ファンらは「なかなか聴けないような素晴らしい音楽が楽しめた」「最高だった。音と音の間に祈りが見えた」と感動した様子で話していた。

 カイルさんの今回の来日ツアーは16日、宮古島のブックカフェバー・ブレス(宮古島市平良)でフィナーレを迎える。20時開演。料金は、前売り=2,500円、当日=3,000円。新譜は2,700円。「ソングエクス・ジャズ」ホームページで限定販売する。

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