石垣で創作活動を行う女性たちの展示会「第11回やいまのみーどぅん達のてぃわざ展」が9月13日・14日の2日間、石垣市民会館展示ホール(石垣市浜崎町)で開かれた。
「みーどぅん」とは石垣の方言で女性のことを意味し、「てぃわざ」は「手業」を指す。島の素材を活用して創作活動を行う女性工芸家が一堂に集まる同展は、素朴で温かみのある個性的な作品が多いのが特徴。1994年から隔年で開催しており、11回目となる今年は11人の工芸家が各ブースに分かれ展示即売した。
会場には紅型(びんがた)や草木染などの沖縄の伝統的な染め物や織物、アダンや月桃など島の植物を使って編み上げた民具、100%石垣島産の土からできた色鮮やかな陶器など約1500点の作品を展示。連休中となる開催期間中、小さな子どもからお年寄りまで多くの来場者でにぎわった。
毎回来場しているという石垣市在住の40代女性は「作家と直接触れ合いながら買い物ができるのが楽しいし、目当ての商品が買えてうれしい」、スタッフとして参加した池原文子さん(千葉県在住)は「沖縄の人は手作りのものを大切にし、こうした展示会を楽しみにしている人が多いとあらためて感じた」と、それぞれ話していた。
同展開始当初から参加している奈美・ロリマー実行委員長は「出展者は島の素材を生かして独自に作品作りに取り組む女性ばかり。今後も島に根付いた作家を発掘し、若い人を引っ張り育てていかなければと考えているし、そうした作品を広く伝えていきたい」と意欲を見せる。