石垣市のまちなか交流館「ゆんたく家」(石垣市大川)で10月11日、「Fab Garage Ishigaki(ファブガレージ石垣)」主催のものづくりイベント「Fab Day石垣」が開催された。
同イベントは、ファブガレージ石垣代表の十河学さんとWebエンジニアのしちあつしさん、音とぬいぐるみを組み合わせた作品を制作するmiou(みう)さんによるコラボイベント。地元を拠点にさまざまなクリエーティブワークを行う十河さんとしちさんは共に沖縄地域の市民参加型オープン・コミュニティ「コードフォーおきなわ」のメンバーで、しちさんとmiouさんのものづくりユニット「sept et miou(セットゥエミウ)」の来島に合わせて企画された。
イベントでは、カラフルなパーツを縫い合わせたり思い思いの飾りを施したりして作るオリジナルの人形作り、学習プログラミング言語「Scratch」を使った簡単なゲーム制作、3DペンとLEDを組み合わせた光るオリジナルアクセサリー作り、3Dプリンターを使ったオリジナルリングの制作など、3人がそれぞれのコーナーで講師を務め、新旧さまざまなものづくりを提案。
磁石で電子回路をつないで組み立てるアナログシンセサイザー「Little Bits」、果物を入力デバイスにしてそれぞれの果物から異なる音を発生させる「Makey Makey」の果物ドラム体験コーナーのほか、マルチコプターやマイコンカーなどの最新機器の展示も行われた。
アナログシンセサイザーの前では、地元の男の子らが「初めて使うけど面白い」「今日は門限を破るつもり」などと言いながら夢中になる姿も。人形作りを行った女の子らは「普段裁縫をしているので簡単だった」「楽しかったのでまたやりたい」とうれしそうに話していた。
イベントを終え、十河さんは「思った以上に来場者が多かったのがうれしいし、何よりも子どもたちが喜んでくれて良かった。今後もアイデアを形にする体験などを行っていきたい」と手応えを話した。