石垣市は水道水をペットボトルに入れたボトルドウオーターを、地域住民や来島者にイベントなどで配布すると発表した。石垣島の水道水が「清浄にして安全でおいしい水」を伝え、自然環境保全の重要性をPRすることが狙い。
1月25日に行われる石垣島マラソンや石垣牛まつり、台湾からのクルーズ船などの来島者に無料配布される予定。
石垣島の水道水の水源は、於茂登山麓の宮良川系、白水川系の表流水、真栄里ダム放流水、大浜地下水などでブレンドして使っている。
水はカルシウムやマグネシウムの含有量で「軟水」と「硬水」に大きく分かれるが、硬度は96.4mg/Lで軟水に分類される。ミネラル含有量は、そのほかにナトリウム21.4mg/L、カリウム2.0mg/L、カルシウム32.3mg/L、マグネシウム3.8mg/Lを含む。
中山義隆石垣市長は「今はミネラルウオーターを買う人が多いが、石垣島では水道の蛇口から水を飲めると国内外にPRしたい」と話す。
製造は石垣の塩(石垣市新川)で水道水をそのままペットボトルに詰める。年間2万本の生産を予定。石垣島 Creative Flagの参加クリエイター、酒井木乃葉さん、岡田好司さん、kiaoraさんが石垣島の自然をモチーフにしたデザインを手掛けた。
「石垣市エコアイランド事業」で取り組み、事業費180万円のうち、144万円を一括交付金で利用する。沖縄県内では那覇市や名護市で同様の取り組みが行われている。