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スカイマークが石垣路線撤退-ラストフライトに飛び立つ

那覇経由羽田行きの最終便には、空港関係者が手を振って見送った

那覇経由羽田行きの最終便には、空港関係者が手を振って見送った

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 スカイマークが3月28日、南ぬ島石垣空港から撤退、18時10分に最後のフライトが飛び立った。同空港へは2013年7月10日から就航、1年8カ月の運航だった。

18時10分に最後のフライトに飛び立つ

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 同社は今年1月28日に民事再生法の適用を申請、減便には那覇-石垣間も含まれていた。最終撤退の3月28日までは運休も相次ぎ、予約した便を他社便へ振替など混乱もあった。

 沖縄県発表によると、2014年の石垣空港乗降客数は、前年から25万6203人増の232万5230人、観光入域客数は17万8658人増の112万1622人と100万人を突破し、同社による貢献が大きいと観光業関係者は推測する。

 最終便を利用し、30日に那覇からピーチ・アビエーションで帰島するという50代女性は「スカイマークのおかげで那覇まで足を伸ばしやすかった。これから運賃が高くなると困る。ドイツで墜落事故があったが、安くて安全な航空会社に参入してほしい」。北海道から初来島した60代の夫婦は「同社の札幌-羽田間をよく使うので親しみがあり、今回の旅行でも利用した。撤退は残念だが、最終便への搭乗は記念になった」。

 春休みを利用して来島した大学生の男性は「自転車で石垣島一周し、竹富島、黒島、波照間島まで足を伸ばした。LCCでないと離島に来る機会が難しい中で、同社の撤退は残念。今後も他のLCCが手段を尽くして八重山に来やすくしてほしい」。

 那覇経由羽田行きの最終便には、空港関係者が手を振って見送った。受付カウンターには「手続終了」と「Closed」の案内が置かれた。同社沖縄空港支店石垣空港所所長の宮下哲さんは「島民の皆さんの温かさに触れた1年8カ月だった。いつの日か皆さんの元に戻ってきたい。今後も安全運航に努めたい」と話した。

 送迎デッキでは同社社員を見送る家族の姿も。「主人が中部国際空港へ転勤となった。荷物の整理がつき次第名古屋へ向かいたい」と夫人。「石垣に早く戻ってきてほしい」とも。

 29日にはソラシドエアが那覇-石垣間を就航する。

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