石垣市企画政策課(石垣市美崎町、TEL 0980-82-9911)は「平成26年度 統計いしがき」を発表した。石垣市の自然や人口、社会・経済、産業、福祉、教育文化などの基本的な統計資料を取りまとめ、市政の現況や推移を明らかにしている。
なるべく直近のデータを採用するため、今号(37号)より収録期間を年単位から年度に移行し、平成25年度、26年度を中心に収録する。2013年3月に新石垣空港が開港したが、開港前後の観光関連産業の伸びが数値で把握できるのが今号の特徴。
「産業別新規求人数の推移」では、第三次産業が平成24年度の1041件から平成25年度は2191件に倍増、中でも宿泊業・飲食サービス業が712件人から1275件と563件増加した。「現状は、求人は出ているが働く人がいない人手不足が課題」と分析する。
「石垣市の男女の出生数と合計特殊出生率の推移」では、合計特殊出生率が全国平均1.43、沖縄県の1.94を上回る2.06で、地方の過疎化と逆行、新石垣空港の開港後にはさらに増加傾向にある。「現在の人口維持が可能な出生水準とほぼ同値で、出産に関する手厚い施策や安心して子育てができる環境整備を進めたい」と中山義隆石垣市長。30歳~34歳が出産する割合が34%と最も高く、20代より高いのも特徴。
「石垣市の一日」では、「出産」が1.6人、「死亡」が1.2人、「結婚」が1.1組、「離婚」が0.4組(4日に1組)などのデータも。
ビジュアルにも力を入れ、石垣市にゆかりのあるクリエーターらが参加している「石垣島 Creative Flag」に依頼、表紙デザインは福澤伸太郎さん、挿絵イラストはmirai de sign 根原知子さんが手掛けた。巻頭の統計図表はカラーイラストを多用し読みやすくしている。
石垣市は「市民の皆さんに『統計』というものをより身近に感じて興味を持っていただけたら幸い」と閲覧を呼び掛ける。資料は石垣市役所のホームページでも確認できる。