第5回美ら島ぬ染織物「染家三人展~琉球紅型と八重山藍~」が12月29日~1月6日、石垣全日空ホテル&リゾート内のセレクトショップ「てぃんがーら」(石垣市真栄里、TEL 0980‐82‐3538)で開催された。
同店支配人の奥田成彦さんは「この企画展は4回目まで八重山上布がメーンだった。今年はアクセントを入れようと思い、昨年の1月から計画をしていた」と話す。
三人展には、沖展に3年連続入賞中の実力派で、現在は帯を主体に制作活動を行っている紅型作家の宜保聡さん、企業の広告宣伝用ポスターやCDジャケットのデザインにも多数使用され、小物やシャツなどの日用品を制作の中心としている紅型作家の賀川理英さん、石垣島出身で日本でも八重山地方にしか自生しないインド藍(あい)にこだわり、土作り、苗の採取、染付、作品制作すべての工程を手作業で行う染色家の大浜豪さんが出展。
宜保さんは帯のほかにもテーブルセンターやクッションカバーを、賀川さんはTシャツや巾着などのバッグ、コースターなどを、大浜さんはショールやストール、トートバッグなどを展示したほか、同展のために新作も用意した。
奥田さんは「同じ紅型でもとらえ方や色の違いがあり、それぞれの作品にこだわりが見える。宜保さん、賀川さんの作品はなかなか石垣では見ることができない」と説明、「展示会をきっかけに作家さんたちのネットワークが広がっていけばと思う。若い人に向けて技術を継承しながら、新しいものを作っていけるようにしたい」と話した。