竹富町離島振興総合センター(竹富町西表島大原)で8月16日、「第8回 ぱいぬ島まつり」が行われ、地元民を中心に約3000人が4年に一度のまつりを楽しんだ。
「世界に発信!みんなの『しま』自慢!」をテーマに、全町民が心を一つに集い、各島々の交流を通して活力と魅力あふれる街を創出することが目的。波照間の住民は、船が欠航となり来られなかったが、快晴に恵まれた中で歌や踊りが繰り広げられた。
午前の「集え!光輝く子どもたち」では小・中学生が歌や吹奏楽を披露、「島々の芸能」では、集落ごとの旗頭の紹介や、民俗芸能保存会による狂言、棒術、三線などが紹介され、約300人の婦人が各集落のうちわを手に「ぱいぬ島音頭」を踊る一幕も。
午前中に平和学習を行った町内12校の小・中学生約200人は、午後にそろいのオレンジ色のTシャツを着て「いのちのリレー」を合唱した。「つちだきくお&小浜島ばあちゃん合唱団(KBG84)」には中国のメディアも取材に訪れ、92歳のトミさんがセンターをつとめた。
この日一番のにぎわいを見せた「手裏剣戦隊ニンニンジャーショー」には多くの親子が訪れ、子どもたちが「がんばれー」と声援を送っていた。
八重山にゆかりのある出演者が歌を中心としたショーを繰り広げた。波照間島から漁船で駆け付けた後冨底周二さん、石垣島初の地元アイドルユニットAED48isg、鳩間島オールスターズ、石垣島出身の女性デュオやなわらばー、黒島出身の島仲久エンジョイクラブ、石垣市在住の金城弘美さん、姉妹町である北海道の斜里町から「知床流氷太鼓保存会」、西表島祖納出身で石垣島を中心に活躍する崎山洋平さん、お笑い芸人のAMEMIYAさん、西表島・船浮出身のシンガー・ソングライター池田卓さんが出演した。
最後に打ち上げ花火600発が会場正面に打ち上がり、色とりどりの花火が夜空を染め上がると会場からはため息も。12時間にわたる長丁場の祭りが閉幕した。
砂川理江さんは「子ども3人がニンニンジャーを見たいということで、石垣から初めての船旅をした。いつもテレビで見ているヒーローが目の前で戦っているのを見て、目の輝きがいつもと違った。一緒にダンスをしたりふれあいタイムを満喫でき、連れてきて良かった」と感想。
祭りに来ることができない島々の人のためにインターネット中継も行われ、姉妹町の斜里町から配信を見ているという報告や、USTREAMでは1890人の視聴がカウントされた。