「WROJapan沖縄ロボット大会2015」が8月15日、沖縄県産業支援センターで開催され、八重山から参加した5チーム全てが各部門で3位以内に入賞する健闘を見せた。主催はNPO法人フロム沖縄推進機構。
プログラム開発による自律型ロボットで競技する同大会。市販のロボットキットを利用するため、小学生から高校生まで参加しやすいコンテストで、予選、Japan決勝大会を経て優秀チームはカタール・ドーハで開催されるWRO国際大会へ出場する。
競技は、レベルと経験に合わせてエキスパート競技、パイロット競技、ベーシック競技の3種類がある「レギュラーカテゴリー」、与えられたテーマを研究しテーマの機能を持つロボットを製作し競技する「オープンカテゴリー」、大学生を対象とする「ユニバーシティーカテゴリー」で行われる。
競技結果は、ベーシック競技小学生部門2位=「ドリームメーカー」喜納かなんさん(石垣市立平真小学校3年)、エキスパート競技小学生の部1位=「Step By Step」浦添一さん(同)、パイロット競技小中高生部門2位=「アカショウビン」大盛進さん(沖縄県立八重山商工高等学校3年)、同3位=「S.Y.」米盛海都・砂川義人さん(同)、ベーシック競技高校生部門2位=「たむし号」新垣悠斗・大竹秀明さん(同)。八重山勢が高成績を残し、宮古島の2チームも優勝するなど離島勢の活躍が目立った。
エキスパート競技小学生部門で優勝した浦添一さんは「2回目の参加で優勝できてうれしい」と笑顔。ベーシック競技小学生部門で2位となった喜納かなんさんは「初めての大会で難しかったけど、ゴールまで行くことができて良かった」と喜びを隠さない。
主催した同機構ITジュニア育成ワークショップ事業推進員の久松弘幸さんは「沖縄では過去最高のチーム数が集まり、沖縄本島のみならず石垣島、宮古島からの全国大会派遣が決まり、とてもうれしい。保護者や市町村の教育委員会でも徐々にプログラムの理解が広がり、教室の開催の要望も増えてきている。県内の小学生から大学生に広がるIT人材育成となるよう、大会を推進していきたい」と話す。