宇都宮市森林公園周回コースで10月18日に開催された「2015ジャパンカップサイクルロードレース」で、石垣出身の新城幸也選手が3位に入賞し、来季からの活躍に弾みを付けた。
会見で新城幸也は、最終周の下りあたりから前輪がスローパンクしていためかなりの距離をその状態で走ったと明かし、改めて世界レベルの力を持っていることを証明した
宇都宮森林公園には、過去の大会最高の8万2千人が集まり熱気に包まれた。走り抜いた4人によるゴールスプリントは観客を興奮の渦に巻き込み、その中に新城を確認するとファンの声援が一段と大きくなった。
今回のレースで新城は脚を温存して後半に備える走りを続けていた。「必ずユキヤが出てくる」との期待通り、後半から順位を上げ最終周回でスプリントに参列。ツール・ド・フランスを始めとする海外でのレース経験を生かした走りを見せた。
スプリントを制したのは、バウケ・モレマ(トレックファクトリーレーシング)が優勝。2位は、ディエゴ・ウリッシ(ランプレ・メリダ)。新城は3位でのゴールとなった。会見で「最終周の下りあたりから前輪がスローパンクしていたためかなりの距離をその状態で走った」とパンクの事実を明かし、そのハンディを乗り越えての入賞に驚きの声も聞こえた。「来季を迎えるにあたり、この入賞が弾みになる。ユキヤから目が離せない」との声も多く聞こえた。新城はアジア最優秀選手賞を受賞した。