石垣島へき地の小学生が那覇市の小学校へ交流学習

交流学習の日程を終え、名残惜しそうに廊下に集まった両校児童

交流学習の日程を終え、名残惜しそうに廊下に集まった両校児童

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 石垣島のへき地にある野底小学校の5・6年生が、10月19日那覇市の金城小学校で2泊3日の交流学習を行った。公益財団法人みずほ教育福祉財団の助成による。

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 同財団はへき地教育研究助成(交流学習)として、山間地・離島などのへき地小中学校の児童生徒が、規模・環境が大きく異なる学校との交流により、相互理解を深め、社会性の向上を図ることを目的とする活動資金を助成している。野底小学校が交流学習の助成対象となったのは今年で2年目。

 同校の5年生6人・6年生7人が、1学年4クラスある那覇市の金城(かなぐすく)小学校へ行き、通常の授業を受けた。野底小学校の5・6年担任(複式クラス)の大城拓教諭は「大規模校でしか学ぶことのできない話し合いや学びあいを通した学習の機会が与えられて良かった。子どもたちが勇気を出して大規模クラスに溶け込んでいく様子をみてうれしかった。受け入れていただいた金城小学校と助成していただいたみずほ教育福祉団体に感謝している」と話した。

 砂川桜華さん(野底小5年)は「大規模校に行くのが初めてでとても心配だったが、みんなが話しかけてくれてたくさん友達ができて良かった」と話し、「バスケの県大会1位の学校だったからとてもびっくりした」と喜んだ。
 奥松杏樹さん(同6年)は「去年よりもとても責任感を感じた。普段はたくさんの人の中に入ることはないので戸惑ったが、みんなに声をかけてもらえてありがたかった」と話し、「NHKのスタジオを見学してみんなでテレビに映ったり、本屋ではとても本が多くて嬉しくなったりした」と那覇市内を楽しんだ。
 砂川大賀さん(同6年)は、「野底小では一人一人の意見をみんなで言い合うが、金城小では班に分かれて話し合いそれをまた全体で話すグループ学習が体験できて良かった。ホテルからモノレールに乗って登校したり、街で買い物したりなどの団体行動の時は、一人一人の責任感を強く感じた」と話した。

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