八重山地区婦人連合会の創立50周年記念映画上映会が1月24日、石垣市民会館大ホール（石垣市浜崎町）で行われた。

　上映会は1957年6月に創立された同婦人連合会の50周年記念事業の一環として行われもので、上映されたのは2007年度児童福祉文化賞受賞した「筆子･その愛～天使のピアノ～」。福祉という概念が根付いていない明治時代に障害児教育を実践した夫を支え、日本の社会福祉に貢献した石井筆子さんの生涯を描いた映画で、石井筆子さん役は映画やテレビ、CMなどで活躍している常盤貴子さんが演じているほか、全国から公募で集まった知的障害を持つ子どもたちが出演している。

　上映会には家族連れのほか、知的障害や聴覚障害を持つ方も多く訪れた。障害を持つ子どもたちの一生懸命な演技に、観客も真剣に見入っていた。映画のエンドロールが流れ終わると、会場からは大きな拍手が起こった。

　同婦人連合会の宮良和子さんは「たくさんの方にお集まりいただき感謝している。八重山地区婦人連合会はさまざまな時代をニーズに合わせて活動を行い、3市町婦人連合会、行政、各関係団体、地域の皆さまのおかげで50周年を迎えることができた。この節目に福祉活動の一環として、当映画上映会を開催することになった。この映画を通して、人権や福祉について考えていただければうれしい」と話した。

「筆子･その愛～天使のピアノ～」公式サイト