ANAインターコンチネンタル石垣リゾート(石垣島真栄里)は3月1日より、石垣島の紅イモ「沖夢紫(おきゆめむらさき)」を使用したメニューの提供を始める。
沖縄県の奨励品種に選定されている紅イモ。石垣島の品種である「沖夢紫」は、きれいな紫色と優しい甘さが特長で、2003年に沖縄県の奨励品種に選ばれ、石垣の新たな特産物として期待されている。芳醇(ほうじゅん)な甘さとモチモチとした食感が特長で、「畑のチョコレート」と呼ばれている。
石垣島では現在60人余りの農家が栽培。サトウキビと交互の栽培「輪作」を行っている。サトウキビの栽培は、土壌の連作障害を防ぐため、一度収穫すると半年以上は畑に休息期間を設ける。「沖夢紫」はサトウキビとは異なる養分を必要とするため、同じ土壌での輪作が可能。さらに石垣島の気候では季節を問わず生育でき、半年で収穫できることから、農家は1年を通じて収入を得ることができ経営効率が良い。
同ホテルでは、「沖夢紫」を100%使用した紅イモ菓子を販売している八重山南風堂の協力を得て13種類の新メニューを開発。ホテル内5つのレストランとラウンジ&バーで提供する。
「日本料理の八重山」では、「沖夢紫の饅頭(まんじゅう) 塩せんべい香煎仕立て」(1,600円)、「帆立真丈 沖夢紫のすり流し」(1,200円)。
「鉄板焼 於茂登(おもと)」では、「沖夢紫とカボチャのタルトレットとフォアグラのソテー 沖夢紫のニョッキ添え ソースブールノワゼット 有機ミックスベビーリーフ」(3,900円)、「沖夢紫の水ようかん 二層仕立て 酸味の効いたヨーグルトのクレマを異なる食感のガレットで」(1,900円)。
「中国料理 チャイナシャドー」では、「沖夢紫の水餃子(ギョーザ) 特製XO醤(じゃん)ソース」(1,800円)、「沖夢紫のアグー豚巻 黒糖黒酢ソース」(3,000円)。
「トロピックス ラウンジ&バー」では、「沖夢紫フィナンシェ」(420円)、「沖夢紫チーズケーキ」(450円)、「沖夢紫アイスクリーム 黒糖ソース添え」(380円)、「沖夢紫パフェ」(1,300円)、「沖夢紫のふかふかパン」(4個入り、240円)、「沖夢紫スコーン」(3個入り、240円)。
同ホテル総料理長の鈴木和徳さんは「島の豊かな自然の中で、たくさんの愛情とともに育った食材を使った多彩なメニューを用意した。石垣島だからこそ味わえる、心に残る食体験をしていただければ」と呼び掛ける。
提供は3月31日まで。