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石垣島から熊本地震被災者へエールを チャリティーライブ開催

のりすけブラザーズ。左から金岡さん(テナーサックス)、武内さん(ヴォーカル)、池田さん(ベース)、砂川さん(ギター)

のりすけブラザーズ。左から金岡さん(テナーサックス)、武内さん(ヴォーカル)、池田さん(ベース)、砂川さん(ギター)

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 bar Bb(石垣市美崎町)で5月27日、「熊本地震復興支援チャリティーライブ」が開催された。主催は熊本地震復興支援チャリティーライブ石垣島実行委員会。

盛り上がる会場では踊り出す人も

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 同ライブは、美崎町自治公民館館長に今年2月に就任した武内憲治さん(68)が自身の音楽仲間に呼び掛け、美崎町自治会青年部が協力することで実現した。

 武内さんは「最近、石垣島ではチャリティーライブは複数あるものの、熊本地震への名乗りを上げているライブイベントは無かった。自治会費からの寄付よりも、人と人との関わりを大切にしたチャリティーイベントを開催して、熊本地震の被災者へエールを送りたい。われわれには音楽という術がある」という考えの下、bar Bb のオーナー金岡チカヲさんが全面プロデュースして開催された。

 「1回目の熊本地震復興支援には、石垣島に生きるミュージシャンが熱くなれるロックがいいと思った」と話す金岡さん。「熊本地震被災者への思いを持って、出演した4バンドとも普段のライブよりも抜群にいいパフォーマンスで演奏してくれた。プロデュースした側としてはとてもうれしかった」と振り返り、「最初の第一歩は大きく踏み出せた。次につなげていきたい」と、次回の熊本地震復興支援ライブへ意気込みを見せた。

 最初に出演したのは、木部功枝(きべなるえ)さん(カフェせん経営)がバンドリーダーを務める「なるとバンド」。米国のウッドストックで生まれた70年代のロックにこだわっているという。次に演奏したのは、丙午(ひのえうま)の生まれ年に同級生が集まってできた「41(Forty One)」で、シンガーソングライターの池田真作さんがボーカルを務めTHE MODS の歌を熱唱した。

 続いて、結成2カ月という「Wonderer's」が登場。バンドリーダーの下地盛喜(しもじせいき)さん(Numacchi BAR経営)は「シンプルスタイルのロカビリーにこだわって、地元出身の3人が集まって結成した」と話し、当日で3ステージ目だったが、会場には踊り出す人も現れた。

 トリを飾ったのは「のりすけブラザーズ」。13年前に石垣島に移住したという武内さんのもとに石垣島のミュージシャンが集ったバンドで、矢沢永吉さんの曲を中心に演奏している。「のりすけ」こと武内さんと、金岡さんや池田さんも参加するバンドで、武内さんの年を感じさせないパワフルな歌声としっかりとしたバックバンドに、会場中が盛り上がった。

 美崎町自治会青年部の協力と、bar Bbでの募金箱収入、ライブ当日の入場料などを合わせて、当日までに集まった義援金は12万626円だった。6月6日に石垣市長への贈呈式も予定しているという。

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