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与那国島祖納地区にスパイス料理が楽しめる店 日替わりカレーも

スパイスが並ぶカウンターとオーナー

スパイスが並ぶカウンターとオーナー

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 与那国に4月9日、スパイス料理を楽しめるカフェ「橙(だいだい)cafe + Yonaguni」(与那国町与那国、TEL 050-3708-4792)がオープンした。場所は祖納地区にある「ゲストハウスおじ~の宿」向かい。

ランチのカレー

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 オーナーの安澤貴大(40)さんは北海道の函館出身。大学卒業後、好きな料理の道に入るため、大手洋食店に入って腕を磨いた。特にスパイスの魅力に取りつかれ、自らの店を持つ夢のため日々修行したという。

 好きな写真撮影はコンクールに応募を重ねるほど。全国を巡るうち八重山地方に強く引かれ、毎年のように通い続けた後に移住を決心し出店に至った。

 安澤さんの八重山移住へのステップは、計画的で念入りだ。思い通りの店を作りたいと内装工事店で3年修行。地元の人たちと交流を深めることや場所探しのため2014年に竹富町へ移住した後、2015年4月に与那国へ移住した。

 移住後は他業種の店で働きながら島での信頼関係を築き、開店への準備を進めた。そんな努力が実り、お客さんの9割が島の人たちという。

 安澤さんが全て手作りした店内は、カウンター3席、テーブル2席、テラス1席で13人まで利用できる。ランチタイムはスパイス料理や北海道料理などいろいろ試した結果、お客さまの希望が多いカレーを日替わりで提供するようになった。

 カレーのスパイスは専門家の友人が東南アジアで買い付けたものを使用、島の食材に合わせて調合する。ライスは白米だけでなく、雑穀米、クミンライス、サフランライスなどから相性のいいものを選択している。

 安澤さんは「食材は必ず島内で仕入れている。それを島の人たちの好みに合うように料理することが私の大切な仕事」と話し、「昨年で終了してしまって残念だが、40年間続いた援農隊の関連で与那国島には北海道出身者が多い。食文化的にとても似ているので、お店を通して移住者と島の人たちの交流が深められるように努力していきたい」と抱負を話す。

 営業時間は11時~日没。

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