ミンサーなど八重山の織物工芸産業の継承や発展に寄与することを目的とするNPO法人八重山織物工芸産業振興会(石垣市登野城)は、11月10日・11日の2日間、「苧麻績み(ブーンミ)講習会」を開催した。
イラクサ科の多年草である「苧麻(ブー)」を使うのは、琉球染織の中でも、石垣などの「八重山上布」と宮古島の「宮古上布」に限られている。現在も織り継がれているが苧麻績みを担う人の高齢化が進み後継者育成が急務となっている。
同講習会では宮古地域の苧麻績み技術者のリーダーとしての役割を担う、宮古織物事業協同組合専務理事の池村初美さんと、宮古苧麻績み保存会理事の木村麻衣子さんを講師に迎えて行われ、32人が参加した。
同会理事長の新賢次さんは「宮古と八重山地方で育まれてきた、素晴らしい天然の素材を現代の生活にもっと活かしていきたい。そのために、苧麻績み講習会を通し技術者後継者を育成を続けていきたい」と話した。