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安冨祖流絃聲会八重山支部30周年公演に1180人来場 人間国宝の演芸も

八重山支部設立30周年記念公演「絃聲の宴」合奏の様子

八重山支部設立30周年記念公演「絃聲の宴」合奏の様子

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 琉球古典音楽安冨祖流絃聲(りゅうきゅうこてんおんがくあふそりゅうげんせい)会の八重山支部が5月19日、同支部設立30周年を記念した公演「絃聲の宴」を石垣市市民会館大ホールで開いた。

立ち見客で埋まる会場の様子

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 公演は第1部と第2部に分け、舞踊や三線・笛・筝(そう)・太鼓など伝統的な器楽を用いた芸能を披露。会場は1180人以上の観客で埋め尽くされた。公演の終盤には人間国宝の西江喜春さんが歌三線を独唱し観客を魅了した。

 同公演は「かぎやで風節」「恩納節」などの古典音楽斉唱で幕開け。各演目では地元の徳八流森田太鼓道場と琉球筝曲保存会のほか、琉球古典芸能の重鎮である玉城流翔節会家元玉城節子さんと玉城流玉扇会2代目家元玉城秀子さんらの舞踊が舞台に華を添えた。支部会長の花城吉治さんは「設立30周年を迎えることができたのも関係各位の支えがあったから。道半ばではあるが継続は力なりを胸に同会と支部の発展に努めていく」と話した。

 安冨祖流は、琉球古典音楽の2大流派の一つ。国指定重要無形文化財として「琉球古典音楽」「組踊音楽歌三線」(人間国宝)や、「組踊」「琉球舞踊」の認定を受けた保持者を多数輩出している。八重山支部は1987(昭和62)年に初の支部として設置許可を受けた。現在は、観光客に向けた「郷土芸能の夕べ」への参加や、温習会、老人ホームでの慰問公演の実施などに取り組んでいる。

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