白保公民館(石垣市白保)で3月30日、「第13回こどもと大人の学芸会」が開催された。主催は、八重山古典民謡保存会横目博二研究所と八重山古典民謡筝曲保存会横目貞子研究所。
学芸会は同門下会員の日ごろの練習の成果の発表と地域の伝統文化の普及と継承を目的に毎年行われているもの。今回は賛助出演として3団体(前盛きみえ舞踊道場、池間初枝舞踊道場、白保婦人会)と沖縄県立芸術大学の名嘉ちはるさんが参加した。
学芸会は会員全員による「白保節」「鷲ぬ鳥節」の斉唱から始まり、平成19年度八重山毎日新聞社主催第33回八重山古典民謡コンクール優秀賞受賞者による「小浜節」や最優秀賞受賞者による「しょんかねー節」の独唱、小学生・中学生選抜による「渡りざう」「瀧落し」の器楽合奏などを披露したほか、一般の部と子どもの部に分かれて「でんさ節」も歌われた。
毎週水曜に野底公民館で行われている教室の会員らも「千鳥節」を独唱。そのほか、白保婦人会が「白保小唄」、前盛きみえさんと池間初枝さんが「古見む浦節」、名嘉ちはるさんが「むんじゅるー」「高平良万才」の踊りを、それぞれ披露した。
師範である横目博二さんは「研究所を開設して15年。学芸会は日頃の練習のおさらいで、今の自分ができることを精一杯やろうと実施している。これからも長く続きけていきたい」と話した。