伝統の船かつぎを再現-石垣の伊原間で「フナクヤー海神祭」

地域の伝統が今に再現されたナクヤー海人祭

地域の伝統が今に再現されたナクヤー海人祭

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 旧暦5月4日に航海安全と豊漁を祈願する伝統行事「海神祭(ハーリー)」が6月7日、八重山の各地で開催された。

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 北部漁友会主催の「フナクヤー海神祭」は、7日8時から石垣市伊原間の船越漁港で催され、漁友会員や地元住民が多数参加し、今年の豊漁と海上安全を祈願した。

 「船越」の地名は、かつて天候によって東の浜から西の浜まで漁の船を担いで移動したことに由来している。これを再現して「フナクヤー、ハーリー」の掛け声とともに島の東から西側の港までハーリー船を担いで越えるのがフナクヤー海神祭の特徴で1999年から継続されてきた。

 今年は、ハーリー船一艘が新艇となり、前日の6日から、会場となる船越漁港と伊原間御獄(おたき=信仰施設)で神司による神事が行われた。

 当日は、1年の安全と豊漁を祈願するオガンハーリー、当地ゆかりの久松五勇士にちなんで五人の漕ぎ手で競う五勇士ハーリー、地元女性によるマドンナハーリー、アガリハーリーなどが繰り広げられた。また、飛び入り参加もできる体験ハーリーでは、地元小学生や観光客らがライフジャケット着用で競漕(きょうそう)を楽しんだ。

 実行委員長の平良正吉さんは「先人達の文化を大切にしながら、誰でも参加できる催しに育てていくことで、ふるさと北部地域の活性化につなげたい」と話している。

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