大浜中学校の3年生が7月4日、八重山の代表的な民謡「とぅばらーま」を継承しようと地域学習をスタートした。
同学習は「とぅばらーま」を通して郷土文化を理解・継承し、郷土の発展に寄与する生徒を育成することが狙い。歌詞を制作や郷土舞踊などに取り組み、最終的には沖縄県中文連総合文化祭出場を目標にしている。
初日となったこの日は「とぅばらーま~八重山の歴史と情景~」をテーマに講話が行われ、講師は前年度の「とぅばらーま大会」で最優秀賞を受賞した東金嶺等さんが務めた。東金嶺さんは発祥の地といわれる、なかどぅ道の「とぅばらーま歌碑」についてや、八重山の情景、恋心、平和を表現した歌詞について、実際に歌を披露することで生徒たちに分かりやすく説明した。東金嶺さんは「とぅばらーまには色々なジャンルがある。少しでもとぅばらーまの語源や意味を知ってもらえたらうれしい。とぅばらーまに対する思いが繋がっていければと思う」と話した。
講話を聞き終えて、前島千裕さんは「とぅばらーまにはたくさんの歌詞があることが分かった。自分も三線をがんばりたい」、新城利絵さんは「歌詞の意味を知ることができ、素晴らしい歌も聞くことができた。昔から伝えられているものを継承していきたい」とそれぞれ感想を述べた。
大浜中では今後、国語の授業で「とぅばらーま」の作詞の制作を行うほか、夏休み期間中に校区内の各地域で文化や方言を学ぶ教室が開かれる。並行して「とぅばらーま」に合わせた郷土舞踊の創作も行い、創作郷土舞踊「ぬー とぅばらーま ふるすとのこころ(仮称)」を八重山地区中文連総合文化祭で発表、沖縄県中文連総合文化祭の出場を目指す。
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