八重山商工高等学校（石垣市真栄里）の郷土芸能部が、8月の「全国高校総合文化祭ぐんま大会」出場に続き、9月に中国・上海で開催される「日中青少年伝統芸能交流」に派遣されることが決定し、派遣費用の支援を呼びかけている。

　中国派遣は、訪日外国人観光客を2010年までに1,000万人とすることを目標とする国土交通省の「地域伝統芸能を活用した日中青少年観光交流促進事業」の一環。日中青少年の観光交流を促進するとともに、中国へ伝統芸能の魅力を発信し、訪日旅行の増大を図ることを目的としている。昨年、全国高校総合文化祭に派遣され、東京国立劇場公演にも出演した同校郷土芸能部の演目が財団法人地域伝統芸能活用センターの目に留まり、事業へ応募してほしいと打診されたという。

　その後、県高校郷土芸能大会で優秀賞を受賞し、今年も全国高校総合文化祭の沖縄代表となった郷土芸能部。同事業にも応募を行い、6月に日本からの派遣校に決まった。同校のほかには、岩手県立水沢農業高等学校の民族舞踊同好会、熊本県立牛深高等学校の郷土芸能部の派遣が決まっている。

　中国派遣にあたって、教諭2人・生徒14人の計16人の交通費、宿泊費、食事代、中国内での公演道具など荷物運搬費、日中青少年交流に関する会場費が派遣費用として支給される。しかし、同校郷土芸能部は28人の部員が在籍。また、石垣－那覇間の交通費は費用として含まれていないため、これらを生徒が負担しなければならない状況にある。

　同校では、遠征の生徒派遣費造成を兼ねて壮行公演を行うとともに、観光誘致事業の一環として石垣市に支援を求めている。

　なお壮行公演は今月13日に石垣市民会館大ホール（石垣市浜崎町）で開催。12時30分と17時30分の2回行われる。開演前には昨年の東京国立劇場公演のDVD上映も行う。支援協力券は大人＝1,000円、学生＝500円（当日200円増し）。問い合わせは八重山商工高等学校（TEL 0980-82‐3892）まで。

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