石垣市内のダイビングショップ業者が設立した「石垣島マリンレジャー協同組合」は4月28日、組合として初の活動となるサンゴの清掃活動を行った。
同組合は市内13のダイビングショップが、マリンレジャー業界の持続発展などを目的に設立。法人格を持ち、修学旅行の受け入れなどの共同受注や経営技術の向上などの事業計画に盛り込んでいる。
代表理事の屋良部守さんは「業界が厳しくなっている中で、安心して二代目に引き継いでいけるような体制を作っていきたい。海岸清掃などを組合として行い、サンゴを守っていきながら、持続可能な業界にしていきたい」と話す。
当日は、石垣島と西表島の間に広がる国内を代表するサンゴ礁海域「石西礁湖」の南側でサンゴの清掃活動を行った。清掃活動はサンゴの産卵前に卵が着床しやすいように、金ブラシなどを使用して海藻やコケを取り除くもの。
風が強く条件が悪い状態にもかかわらず、7業者とダイビングに訪れたゲストも含めて約40人が参加した。30代の女性は「30分くらいだったが、一生懸命磨いた。産卵後に着床してくれることを願っている。またぜひ参加したい」と感想を述べた。
屋良部さんは「サンゴは産卵して2週間くらいして幼生が着床する。このエリア近くでは幼生が育っているので、海藻やコケを取り除いて着床しやすいような条件にしておく」と説明。「毎年清掃を行いながら、着床が確認でき育つことになれば、本格的に範囲を広げていきたい。石西礁湖のサンゴは壊滅状態。少しでもサンゴ礁が増えていく手伝いができれば」と話す。