八重山農林高等学校の伝統行事である「草刈り大会」が5月1日、多宇牧場敷地内(石垣市白保)で開催され、全校生徒446人が敷地内の草を刈り、その重さを競い合った。
草刈り大会は同校農業クラブの活動の一環として、創立当初から行われているもの。県内でも全校生徒が参加する草刈り大会は同校だけが取り組んでおり、非常に珍しい学校行事。学年ごとに草刈りの収量が決まっており、今年は1年生男子が45キロ、女子が25キロで、学年ごとに5キロずつ加算される。
生活科学科3年の松川さくらさんは「3回目なので慣れた。最後なので楽しみながら、仲間と助け合って、思い出を作っていきたい」と話した。収量についても「もちろん達成する」と宣言し、慣れた様子で刈った草を積み上げていった。
今年初めての草刈り大会となる1年生は慣れないカマを扱いながら、一生懸命に草を刈っていた。熱帯園芸科1年の東忠昭くんは「やってみると楽しい。ノルマは達成したので、1位を目指したい」と話した。
大会は10時から15時まで1日かけて行われた。生徒たちが刈り取った草はロールベーラで丸められ、畑の敷き草や土壌改良のための堆肥(たいひ)として同校で利用する。ロールは全部で24個になり、総量は約10.8トンにもなった。