石垣島の古民家にロングステイ-長期滞在サービス営業開始

「古民家ロングステイ」を石垣島で開始

「古民家ロングステイ」を石垣島で開始

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 沖縄ロングステイ(本社=名護市)は5月1日、沖縄の昔ながらの古民家に長期滞在する宿泊サービス「古民家ロングステイ」を石垣島で開始した。

古民家を利用した長期滞在者向けの宿泊サービス

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 同社では、昔ながらの赤瓦の古民家など現在は空き家になっている住宅を長期滞在者向けに貸し出すサービスを行っており、沖縄本島や宮古島でも事業を展開している。県内では仏壇だけを残したまま家主は引っ越し、旧盆や正月だけ親戚などが集まり利用される民家が多く、同社ではこうした古民家の運営を受託し、家主が利用しない期間を長期滞在者向けに貸し出す。

 石垣島エリアマネージャーの丸山暁さんは「オーナーの利用しない期間だけ長期滞在の利用者に貸し出しを行うサービスは、沖縄では初めての事業モデル。もともとあった民家を積極的に利用することで、古民家や景観の保護、地域の活性化につなげていく」と話す。

 石垣島では敷地300坪に建つ赤瓦の古民家を用意。市街地から車で10分の石垣市新川にあり、海岸線のすぐ側という立地。室内から海を眺めることができる。古民家は水回りなどのリフォーム、設備のセットアップを同社が行い、利用者に提供する。1泊15,000円程度で1棟を貸し切り、4~6人の滞在が可能。1週間以上の滞在から受け付けている。「八重山の原風景を堪能してもらいながら、自分の家のように利用してもらえれば」と丸山さん。

 利用者には熟年層が多く、セカンドハウスとしてのニーズがあるという。「ダイビングの免許を取ったり、敷地内の庭で畑をしたりと生涯学習での利用もできる。そのほか地元の方による料理教室を開くなど、ちょっと違った体験をしてもらえるような事も考えている」(同)。丸山さんは「ホームページでも紹介はしているが、実際に見てもらい、体験してもらうことが一番いい。ぜひ地元の方にも見ていただきたい」とアピールする。

 同社ではこのほかにも真栄里に古民家を確保。今後ニーズが高まれば、古民家ファンドなどを組成し、ファンドを利用しながら沖縄の古民家再生・有効活用に貢献したいという。

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