新型インフルエンザの感染者が増化する中、石垣市は5月18日に石垣市新型インフルエンザ対策本部会議を市役所内で開き、新型インフルエンザ対策について話し合った。
会議ではこれまでの取り組みについて報告・確認し、国内でヒト・ヒト感染が報告された同16日から、空港到着ロビーに速乾性擦り込み式手指消毒剤の設置と、発熱を訴えた人のためのコーナー設置、発熱のある人に対して申告を促す表示を行ったことが報告された。
手指消毒についてはJTA職員らが対応。乗客から発熱の申告があった場合は、設置されたコーナーで検温してもらう。38度以上の熱があれば、待機している消防所職員が保健所に連絡した後、病院の発熱外来へと搬送する流れになっている。発熱を申告された場合の対応については課題が残っており、空港内の観光案内所に派遣されている職員や看護師などの配置ができないのかという意見も出た。また感染者が出た場合に、JTA・ANAからの乗客名簿の取得など追跡ルートの確保についても指摘された。
対策本部長の大濱長照市長は「クルーズ船での対応や民間の中にインフルエンザにかかっている者がいないかなどの情報収集を早急に行わないといけない。感染者が発生した場合、観光事業への打撃が大きい。また職員の業務の継続も必要になるだろう。市民の不安、大混乱を招かないよう、周知もきちんと行っていかなければならない」と話した。
速乾性擦り込み式手指消毒剤、検温コーナーが設置された石垣空港では、マスクをしている乗客が目立っている。到着時などに手指消毒を促すアナウンスが流れると、設置されている消毒剤で丁寧に消毒する人も多く見られた。