子育て中の母親6人を中心とした「親子石ガキクラブ」が7月27日、子育て支援センターを含む児童館開設と子育て支援体制充実を求め、石垣市と石垣市議会に陳情書を提出した。
同クラブは、市内にある子育て支援センター「ゆい」を利用する母親たちで結成するグループ。これまで利用してきた「ゆい」が行政から支援を受けない自主事業となり、利用時間が制限されたほか、常駐保育士が不在となり、センターの運営も利用者が負担するかたち形になったことで、児童館の早急な開設を陳情した。
2児の母でもある同クラブ代表・竹原陽子さんは「支援センター『ゆい』も午前中のみ自主事業として開けてくれているものの、お母さんたちによる運営を余儀なくされたことで、お母さんに大変負担がかかり、子育て支援どころではない」と説明。「児童館は子どもたちの触れ合いの場であるとともに、地域の人々が地域社会の子どもの健全育成について語り合い、実践するコミュニティーづくりの場所でもある。地域に根ざした子どもの健全育成活動を支援するためには必要」と訴えた。
また子育て支援窓口の一本化やファミリーサポートセンターの創設など、子育て支援体制の充実も求め、陳情書に加えて1,539人分の署名も一緒に提出した。
これに対して、大濵長照石垣市長は「重く受け止めたい。建物もあり実績もあるので、支援センター『ゆい』を活用し充実をさせていきたい。児童館についても健康福祉センターの利用も含めて考えていきたい」と答えた。