石垣市主催の「2010年石垣市成人式」が1月4日、石垣市民会館(石垣市美崎町)で開かれ、大人の仲間入りをした若者たちが式典に出席した。石垣市で成人を迎えたのは593人。
八重山3市町では毎年、年末年始の帰省に合わせて成人式が行われており、石垣市では4日、竹富町では2日~4日にかけて、与那国町では2日に開かれた。
石垣市の式典では、大浜長照市長が「これからは子どもとしての扱いはされず、義務を有する国民の一人として社会に貢献するとともに、石垣市を作り、沖縄や日本を背負っていく。さらにはグローバリゼ―ションの世の中で皆さんの活躍する舞台は果てしなく広がっている。今まで石垣市で培った誇りをしっかりと持ち、今後とも新成人として大きく羽ばたいてほしい」と激励した。
新成人を代表して、現在は大学通う洲鎌朝太郎さんと崎山芙美乃さんがあいさつ。洲鎌さんは「成人を迎えたという自覚をしっかりと持ち、社会に認められる人にならなければいけないと思う。これから先も厳しい事や辛い事を乗り越えていかなければならない。そういう時こそ、今まで共に歩んできた仲間と助け合い、支え合いながら、これまでお世話になった方々に感謝の気持ちを忘れず、石垣島をより一層、良い島になるように力を合わせて頑張っていきましょう」と力強く述べ、崎山さんは「それぞれのフィールドで、これからきつい場面や辛い場面に出くわすと思う。その度に「させていただいている」という気持ちを忘れず、謙虚に人に優しくしていけたらと思う。この大好きな石垣に恩返しができるよう、これからも日々勉強し、日々成長していきたい」と抱負を述べた。
式典後には新成人の実行委員会によるアトラクションが行われ、新成人の眞榮田義央さんと仲道真人さんが司会を担当。2高校の郷土芸能部OBによる舞踊「鷲の鳥節」、ダンスユニット「SWELL」と「南風(ぱいかじ)」によるダンスの後、東京を拠点に活動を行っている具志堅舞さんがこの日のために作ったというオリジナル曲を弾き語りで歌い、二十歳の門出を祝った。
会場では振り袖、琉装、羽織はかま、スーツなど色鮮やかに着飾った若者たちが久しぶりの再会を喜び合っていた。