石垣市の2010年消防出初め式が1月10日、石垣市消防庁舎前(石垣市美崎町)で行われ、今年1年の無災害を祈願した。
式典では大濵長照石垣市長が「責務を全うして、石垣市の安心・安全の町づくりのために頑張ってほしい」と式辞。このほか仲井眞弘多知事のメッセージが代読され、入嵩西整市議会長が祝辞を述べた。続いて、救急活動における人命救助に関する功労などへの感謝状、勤続20年・15年以上の消防団員に対して表彰が行われた。
式典終了後行われたアトラクションでは、女性防火クラブによる舞踊「鷲ぬ鳥節」や幼年消防クラブによるエイサー、消防職員の救助展示訓練などが披露された。
県内でも珍しい消防団員によるはしご乗りも行われ、2人ではしごに登り左右で行う技「左右藤下がり」が今回初めて披露された。雨の降る中、不安定なはしごの上で絶妙なバランスをとる様子には、観客から大きな拍手が送られた。このほか、足場に背中を乗せる技「背亀」やはしごの中段で逆立ちを行う力技「腕溜め」などが繰り広げられた。
締めには女性分団である第4分団の浦崎尚子分団長、与那覇朝美さん、籾山綾子さんがはしごに登り、「火の用心」「謹賀新年」「無病息災」の垂れ幕を掲げ、今年1年間の安心と安全を願った。
前木秀康消防長は「今年も火災をはじめ、あらゆる災害から市民の生命と財産を守る、市民が安心して住める町、災害のない町づくりを目指し努力していく」と謝辞。最後は恒例の一斉放水で締めくくられた。